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福島県に磐梯熱海(あたみ)温泉がある。…


 福島県に磐梯熱海(あたみ)温泉がある。山々に囲まれた五百川沿いにある温泉郷で、猪苗代湖方面への入り口に当たっている。熱海という地名は、12世紀に鎌倉から派遣された領主・伊東氏の故郷、伊豆の熱海温泉に由来する。

 地元の人たちがよく利用している温泉街だが、外国人が大勢やって来るのが、駅前にある「紅葉館きらくや」だ。そのきっかけは平成8年に業態を変えたこと。夕食付きというのをやめたのだ。

 低価格の「一泊朝食旅館」にした。「宿屋のおやじ日記」(「街こおりやま」平成20年8月号)によると、それが「グローバルスタンダード」だったからで、インターネット予約で外国人客が来るようになる。

 “宿屋のおやじ”村田英男さんにとって、これは予想外のことだった。彼らが風呂に入った後、脱衣所はびしょびしょという出来事もあった。バスタオルを巻いて入っていたらしい。

 その原因を探ると、彼らがテレビ番組で、女性リポーターがタオルを巻いて温泉に入っている場面を見ていたからだと分かった。このトラブルは、浴槽でのバスタオル使用禁止のポスターを作ることで解決する。

 昨年12月22日、訪日外国人旅行者数が初めて年1300万人を超え、成田空港で観光庁によるセレモニーが行われた。平成32年には2000万人に引き上げる目標だが、彼らを地方に分散させるのが課題。創意工夫による「地方創生」のチャンスだ。