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京都の太秦(うずまさ)は日本を代表する…


 京都の太秦(うずまさ)は日本を代表する映画の街だ。その施設の一つ、東映太秦映画村は撮影所の魅力を満喫できる、子供たちや家族連れに人気の観光スポット。時代劇の製作舞台も見せてくれる。

 ロケーションスタジオでは、矢が飛び、手裏剣が突き刺さるなど、撮影のトリックを教えて解説してくれる。東映演技者による大道芸も楽しく、銭形平次の家などセットの数々も興味をそそる。

 映画村に隣接しているのが東映京都撮影所。ここでは日々映画がつくられている。この撮影所で時代劇を支えてきたのが「東映剣会」だ。1952年に発足し、殺陣(たて)師・足立伶二郎を中心に殺陣技術を向上させてきた。

 最盛期には100人を超えたというが、今は十数名。伝統的な型による立ち回りもあるが、作品に応じたアクションでも活躍している。今年は「ジャパンアクションアワード2014」特別アクション功労賞を受賞。

 会長の福本清三さんは、殺陣を演じて5万回斬られたという俳優。その映画初主演作品「太秦ライムライト」が12日から公開される。チャップリンの名作「ライムライト」がモチーフだという。

 “斬られ役”はチャンバラ劇には欠かせない存在だが、華やかなスターの陰で脚光を浴びることなく死んでいく。その斬られ役が物語の主人公。太秦でしかつくれない日本人の感動的なドラマだ。映画製作の舞台裏を取り上げた珍しい作品でもある。