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沖縄地方の梅雨は先週26日に明けたが、…


 沖縄地方の梅雨は先週26日に明けたが、日本列島の梅雨は月をまたいで年後半が始まっても、しばらくは明けそうにない。都内名所のアジサイもしっとりと濡(ぬ)れた七色の花々が、まだ盛んな命の輝きを失っていない。

 その梅雨の雨。先週はじめじめとした中でしとしとと降る梅雨らしいものではなかった。一天にわかに掻(か)き曇ると、ひょう変した梅雨空から雹(ひょう)がたたきつけてきた(24日、東京都三鷹市など)。

 かと思うと、各地で落雷や突風、局地的なゲリラ豪雨に襲われた(29日、東日本や東北)。このため東京・渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線の明大前駅(世田谷区)では、線路が冠水して一時全線で運転が見合わせとなったほど。

 広い範囲で一様に降る梅雨の雨の風情が一変し、まるで熱帯雨林のスコールのような猛烈な雨が局地的に襲う。東京の6月の雨量は平年の2倍の300㍉を記録。

 ここ数年の猛暑もそうだったが、梅雨もまた異常気象の様相を見せてきて、降水量も増えているような印象である。ところが、実際の日本の降水量は1960年以降、地球温暖化の影響で、むしろ減少傾向が目立っているという。

 えっ、そんな――と意外に思ってしまうのは、どうも前述の集中豪雨が頻発しているから。一方で、気候のブレは大きく、少雨による水不足で給水制限やその寸前まで行った年や地域も結構あった。梅雨の中で、雨量減少が進行中の大局を考えたい。