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【上昇気流】NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がコメディータッチで始まった


鶴岡八幡宮舞殿

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がコメディータッチで始まった。平家滅亡後も御家人同士の血で血を洗う抗争が続く時代を、脚本の三谷幸喜さんはどう描いていくのか。

 一方、BSで放送された「鎌倉殿サミット2022」は、第一線の研究者が源頼朝の死の真相などについて論じ合い興味深いものだった。死の前の3年間の記述が『吾妻鏡』ですっぽり抜けていることなど謎は多い。

 鎌倉幕府の成立についても、かつては頼朝が征夷大将軍に任じられた建久3(1192)年とする教科書が多かったが、今は守護・地頭を置いた文治元(1185)年とするものが多い。幕府を公家・寺社勢力に武家が加わって天皇を支える「権門体制」とみるか、朝廷から独立した「東国国家」とみるかで異なるようで、それぞれの立場からの意見が戦わされた。

 女性史の研究者、野村育世さんは、北条政子を「悪女」とするのは不当であるとして「ジェンダーの不均等」を指摘した。

 これに対し、司会のお笑いコンビ・爆笑問題の太田光さんがそれを認めつつも「ジェンダーと言っている限り、外来語ですよね。欧米から輸入された思想で(評価を)変えようとしても実際は難しいのかな」と述べていた。

 北条泰時が定めた御成敗式目は、女性が御家人となることを認め、離婚後の財産を保証するなど女性の権利がかなり尊重されていた。当時の女性尊重の様子が大河でどう描かれるかも見てみたい。