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【上昇気流】2021年の世界の都市総合力ランキングで、東京が6年連続3位に


森ビルのシンクタンク、森記念財団都市戦略研究所が発表した2021年の世界の都市総合力ランキングで、東京が6年連続3位となった。世界の主要48都市を対象に経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野70指標で評価する。

Photo by Jaison Lin on Unsplash

東京は5部門でトップ10入りしたが、環境では17位だった。1位はロンドンで、何と10年連続だ。

気流子が駐在したのは20年以上も前だが、当時から住みやすい街だった。ロンドンの良さで一番印象に残るのは、公園や緑地の多いこと。ハイドパークなど都心の大きな公園に限らず、芝生とベンチがあり、さまざまな木々が植えられている。

住宅地では前庭や裏庭に花が植えられ、通行人の眼(め)を和ませる。英国の歴史家ポール・ジョンソン氏は、町の中に庭付きの家を構える英国人の田園志向は、相当古くからあったと『英国人の歴史』(未邦訳)の中で述べている。

今回のランキングでは、東京の環境分野の強みとして「都市空間の清潔さ」が挙げられる一方、「空気のきれいさ」「緑地の充実度」で劣った。緑地の不足に加え、庭付きの家など豪邸の部類になってしまう東京の住宅事情は、ロンドンの緑との差を広げている。

新型コロナウイルス禍での自粛生活の中、近所の公園や緑地などが癒やしとなることを実感した人も多いだろう。東京で新たな自然空間をつくることは簡単ではないが、何かいい方法はないかと思う。