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【上昇気流】新型コロナウイルスの水際対策の緩和


注射器に吸入される新型コロナウイルスのワクチン=17日午前、東京都目黒区の国立病院機構東京医療センター(時事)

注射器に吸入される新型コロナウイルスのワクチン

 新型コロナウイルスの水際対策の緩和で、昨日からビジネス目的の帰国者や入国者は、これまでの10日間の自宅待機が条件付きで3日間に短縮された。歓迎すべきことだが、海外出張から帰国し同じ日に10日間の待機を終えた気流子としては、ちょっと複雑な気持ちである。

 まず、14日間だったのが先月から10日間に短縮された。とはいうものの、10日目以後に再びPCR検査を行い、陰性証明書を厚生労働省の入国者健康確認センターに送るという条件付きである。

 PCR検査は検疫所が指定する医院や検査機関で受けなければならない。費用はもちろん本人負担だ。陰性証明書の発行を含めると安いところでも1万円はかかる。自宅近くに検査機関があるとは限らず、そこに行くにも公共交通機関は使えない。実に面倒で経済的負担もかかる。

 事実、気流子と一緒に帰国した研究者2人は、そんな面倒なことをするくらいならばと、もう4日待機する方を選んだ。10日間への短縮に、どれだけの効果があったか疑問だ。

 滞在地を出国する直前にPCR検査を受け、現地語、英語、日本語の陰性証明を用意して帰国したのに、成田でまた抗原検査を受けさせられた。それもあって帰国手続きに3時間かかった。果たして、そんな必要があるのだろうか。

 3日間に短縮される水際対策も、誰にも納得できる実効性と合理性がなければならない。そうでないと感染予防と経済活性化は難しい。