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共働き世帯・子育て世代に照準を定めた都市計画


東京スカイツリー(東京都墨田区)に隣接する大型商業施設の東京ソラマチに行ってきた。生活用品、食堂、娯楽施設など計300以上の店舗が所狭しと並んでいる。緊急事態宣言の解除前だったのに、相当な混みようだった

日本の人口の3割弱が65歳以上の高齢者というデータが出たばかりだったが、お年寄りの姿はちらほら。若い夫婦、子供連れや、ベビーカーを押す人たちが圧倒的に多かった。

墨田区の東北には葛飾区、さらに江戸川を挟んで千葉県松戸市がある。松戸市からスカイツリーまでは電車で結ばれている。その松戸市の北にあるのが流山市だ。

多くの自治体が人口減に苦しむ中で、流山市は人口を着実に増やすのに成功している。今夏発表された国勢調査の結果によると、5年前に比べ人口が14・7%も増加した。総務省のデータでは、年少(15歳未満)人口の増加数が全国第1位だ。

年少者の転入が増加していることに加え、合計特殊出生率が高いことがある。共働き世帯や子育て世代に照準を定めて都市計画を進めたことが奏功し、将来を見据えた若い夫婦に人気のある町だ。

かつて大都市周辺に次々と生まれた住宅地を「ベッドタウン」と呼んだ。都心に通勤し夜だけ帰ってくる味気ない街という意味だった。そうでなく、子供たちが多い「チャイルドタウン」のイメージを都心周辺から発信できれば、各自治体も負けじと街づくりの競争が行われるのではないか。