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もろもろのものを吹き払う台風


「台風に機能さらはれ大都会」(稲畑広太郎)。東京では「台風一過」の青空が見られた。朝は気温が低かったが、昼には30度を超えて真夏日となった。

台風はもろもろのものを吹き払う。その被害も大きいが、雲を一掃した青空も与えてくれる。

秋になると「実りの秋」という言葉が浮かぶ。「読書の秋」という言葉もあるが、これは戦後の文化復興のために掲げられた標語で、秋のしのぎやすい気候とマッチしたために定着したもの。

大谷翔平が43号3ラン、疲れ知らずの活躍

レンジャーズ戦の6回、3ランを放つエンゼルスの大谷=4日、アナハイム(時事)

秋はまた、1年の収穫や清算をする時期であることは間違いない。空を見上げていると、この1年のさまざまなことが自然と思い出される。東京五輪のアスリートたちの活躍も印象的だったが、海の向こうでは米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手が投打二刀流で活躍したことも忘れ難い。

政界も、自民党の新しい総裁を迎え、気分一新といったところだが、さまざまにマスコミで報じられた政界の雲はどこへ行ったのか。派閥の暗躍のうわさとか政界スズメの声はうるさいほどだった。岸田文雄総裁誕生は、収まるところに収まったという感じがする。

総裁選は民意を問うというよりも派閥の論理がまかり通るといった話がささやかれる。そんなことが気になるのも、明日の新首相誕生後の衆院解散・総選挙が迫っているからである。国民の民意を問う選挙なので、手あかにまみれた言葉を使うのはためらわれるが、棄権せずに「清き一票」を投じたい。