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JR新宿駅構内を歩いていると、観光PRの…


 JR新宿駅構内を歩いていると、観光PRの呼び声が聞こえてきた。その中に富士登山があったので尋ねた。「今年は富士登山ができるのですか」と。「できます」と吉田口登山道マップをくれた。

 昨年夏は新型コロナウイルス対策のために登山道が全ルートで閉鎖。例年、7月1日から8月31日までの夏期入山者は二十数万人にもなり、山小屋では密集、密接、密閉が避けられないからだ。

 対策は大丈夫なのかと思ってマップを広げると「Withコロナ時代の新しい富士登山マナー」という注意事項が記されていた。発熱・症状がある場合は登山しない、なるべく少人数での登山を計画する、混雑する日や時間を避けるなど15項目。

 山小屋の事前予約も必要だ。予約しないと混んでいて宿泊できないことがある。かつて深刻だったトイレ問題は今では解消された。平成18年度にすべて非放流の環境配慮型トイレとなったからだ。

 が、維持費もかかる。山頂にあるトイレの年間維持費は5000万円に上るそうだ。そこでトイレでは100円から300円の協力金も求められる。登山口まで交通の便がいいので初心者が多いが、高山病で断念する人も。

 マップを見ると、富士急行線富士山駅から山頂まで詳細に記されていた。5合目まで富士スバルラインをバスで行くこともできる。が、気流子が惹(ひ)かれるのは駅から5合目までの遊歩道。江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気があるからだ。