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人と会うため、私鉄のターミナル駅に近い喫茶…


 人と会うため、私鉄のターミナル駅に近い喫茶店に入った。本を読みながら待っていると、中高年の女性3人連れが隣の席に着いた。ちょっと嫌な予感がした。

 新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)で、喫茶店でも込み具合などが気になる。中にはマスクを外してぺちゃくちゃ話している客もおり、これまでの経験では中高年の女性グループに多い印象がある。

 悪い予感は的中した。飲み物を飲んだ後も、マスクを外したまま話を始めた。久しぶりに会ったのか、話が弾んでいるようだ。

 社交ダンスの教室に通っている人たちらしく、レッスン料が高いの安いのなどと話している。別に聞き耳を立てているわけではないが、読書に集中しようとすればするほど、かえって耳に入ってくるのである。

 テーブルには、飲食する時以外はマスクをして会話するよう奨励するイラスト入りのステッカーも貼ってある。それが眼(め)に入らないのか、そんなこと関係ないと思っているのか、時には笑い声を上げながら、楽しそうにマスクなしで会話を続けていた。待ち合わせの相手が来たのを潮に席を替えることにした。

 さて話はがらりと変わるが、米大リーグ中継を観(み)ていると明るい気持ちになる。ホームランダービーのトップを走るエンゼルス大谷翔平選手の活躍と、マスクなしで声援を送る観客たちの姿が観られるから。ワクチン接種が行き渡って日本もこうなれば、マスクなしの会話を恐れる必要もなくなる。