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安定的な皇位継承の在り方を検討する政府の…


 安定的な皇位継承の在り方を検討する政府の有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)は、専門家21人へのヒアリングを終了し、報告書取りまとめの段階に入った。

 先日の会議では、現在の秋篠宮殿下から悠仁殿下までの皇位継承順位を維持するのが望ましいとの認識を確認した。皇室典範は男系男子への継承を規定しており、当然のことである。

 ヒアリングは二つの案を中心に行われた。一つは戦後皇籍を離脱した旧皇族の皇籍復帰。もう一つは女系天皇の容認である。

 旧皇族の皇籍復帰については、以前から保守系有識者が提起してきたが、当初は「いまさらなぜ」という反応が多かった。しかし、旧宮家が歴史的に果たしてきた役割や皇籍離脱がGHQ(連合国軍総司令部)の圧力で行われたことへの認識が広まるにつれ、受け止め方は変わってきたように思われる。

 ヒアリングでこの案に反対した古川隆久・日大教授は、こんなことまで述べている。「神武天皇の実在を認めることは、『神話的国体観』を認めることにつながり、国際親善や学問・思想・表現の自由、ひいては現行憲法の基本理念の一つである基本的人権を否定、あるいは形骸化させかねない」。

 反対論の中でも極端なもので、論理的な飛躍については説明する必要もないだろう。こういう左翼学者によくヒアリングを行ったと思う。ぜんざいに入れて甘さを引き立てる一つまみの塩と思えば、悪いことではないのかもしれないが。