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信徒を拉致・監禁するなど不当拘束して棄教…


 信徒を拉致・監禁するなど不当拘束して棄教強要を行う不法行為を告発し、その根絶を目指して断続的にキャンペーンしてきたのが、小紙の長期連載「拉致監禁の連鎖」である。4年越しの連載はすでに本編だけでも248回を数える。

 そのパートⅠの50回は、平成7(1995)年9月から同20(2008)年2月まで実に12年余にわたり新潟、東京・荻窪と3カ所のマンションに監禁されてきた後藤徹さんの生々しい被害実態の証言ルポ。監禁から解放された時、後藤さんは44歳になっていた。

 後藤さんは、家族やその後ろで糸をひいていた脱会屋ら加害者に対して、不法行為で被った損害などの賠償を請求して提訴。3年にわたった民事裁判(東京地裁)の判決が先月28日に下された。

 判決で注目されるのは、これまで加害家族を動かす“黒幕”とされてきた脱会屋にも、不法行為に加担したことが認定され、家族とともに賠償金の支払いを命じたことである。

 この種のケースで、家族に不当拘束の責任が問われたことはあっても、脱会屋にも連帯して責任が問われ賠償命令が出たことは初めて。原告の後藤さんは「(判決が)拉致監禁を撲滅する一助になれば」と願う。

 不当拘束を「保護説得」だと強弁してきた被告側は、判決後の記者会見で判決を「不当判決」だと批判。それを被告ではなく、代理人弁護士たちが真ん中に主役然と座って言い立てるのは奇妙な光景である。