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新型コロナウイルスのワクチン接種について…


 新型コロナウイルスのワクチン接種について、神奈川県在住の気流子(高齢者)の周辺にはまだ何の案内もない。ところが、美容院に行った家人が「接種の案内もう来ている人がいるようですよ。これって貧富の差じゃないでしょうね」と言う美容師の話を聞いてきた。

 もちろん、これは噂の域を出ない。高齢者でも年代の高い順に案内がいっているだろう。しかしことほど左様に、接種をまだかまだかと待っている高齢者は多い。

 自治体の首長が、医療従事者でもないのに先にワクチンを接種したことが問題になっている。キャンセルが出て廃棄されそうになったワクチンを接種したケースが多い。大切なワクチンを無駄にするよりよほどいいと思うが、納得のいかない住民もいる。

 キャンセル分の接種を受けた岐阜県下呂市の山内登市長は「不平等を感じられた方には申し訳ないが、市長が感染し、政治的・行政的な空白を生んではいけないと考えた」と理解を求めた。正しい選択でも、今は人々の気持ちへ配慮が必要な時である。

 ワクチンの廃棄を避けるため、工夫をしている自治体もある。埼玉県戸田市では「もったいないバンク」を開設し、接種のキャンセル待ち登録を始めている。キャンセルが出れば市から登録者に電話が行くというシステムだ。

 速い場合は2時間以内に接種する必要があるが、携帯電話の普及した今であれば十分可能だろう。自治体には柔軟な取り組みを期待したい。