世界日報 Web版

小紙の昨年12月28日付外報面に「中国、『革命…


 小紙の昨年12月28日付外報面に「中国、『革命的兵器』開発急ぐ」という記事が出ていた。中国の習近平指導部が、人工知脳(AI)や脳科学を活用し、敵兵の脳をコントロールする兵器の開発に心血を注いでいるという。米国との戦いに勝利するためだ。

 「大脳は未来の戦争の主戦場になり、『制脳権』が作戦のカギとなる」と、中国軍幹部の関連コメントも載っている。電気や磁気で外部から敵兵の脳に刺激を与え、人間そのものを武器の一部に仕立てようとする。

 中国としては、戦争に勝つには科学技術を駆使して行き着くところまで行くしかないということであろう。だが人間のロボット化というと、下手なSF小説のネタで、人類史のタブーに触れる内容と言える。

 西洋の近代科学は英国の産業革命を経て確立され、残念なことだが、世界大戦では人命損傷の武器技術に応用された。しかし今のところ、人間による兵器の管理、つまり人間と“モノ”との峻別(しゅんべつ)という規範は辛うじて守られている。

 人間ロボットは無神論者の所業だ。「科学のない宗教は盲目であり、宗教のない科学は不具である」とかのアインシュタイン博士。われわれが科学に期待するのは人類の幸福の実現であり、道義的、倫理的価値が優先する。

 一方、新型コロナウイルスも中国科学院武漢ウイルス研究所からの流出の可能性が大だ。こちらも目に見えない恐るべき武器の開発であり、厳しく追及すべきだ。