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東京はじめ太平洋側地域の三が日はおおむね…


 東京はじめ太平洋側地域の三が日はおおむね晴れ、穏やかに明け暮れた。しかし北海道から中国地方の日本海側では雪や雨が降り、転倒などの被害が出ている。雪崩や着雪への警戒も必要だ。

 南北に長く伸びる日本列島は、背骨のように走る山脈によって二分され、太平洋側と日本海側では全く違った気象状況となることが多い。狭い日本でこの時節、際立つ違いに何か不思議な感じさえする。

 地球上で日本はアジア・モンスーン地帯に位置し、世界でも有数の多雨地域だ。モンスーンは季節風のことで、これが運んでくる年間降水量は、降雪のため、太平洋側より日本海側の方が多い。

 一方、太平洋側は梅雨時と夏から秋にかけての時期、台風が多量の雨を運び込み、豪雨や洪水による被害をもたらす。自然災害の視点で見ると、列島では、水害や雪害の時期を縫うように地震や噴火が発生し人々の生活を脅かしてきた。

 災害で家族や財産を奪われながらも、互助し克服してきたのが人々の生活の実際だろう。その経験により自然の猛威に立ち向かう力、耐えてやり過ごす知恵を身に付けてきた。

 新型コロナウイルス禍は自然災害ではないが、自然が仕掛けてきた災禍だ。他国に比べわが国の被害が小さいのは、歴史上の経験や知恵が活(い)かされているからではないか。今後、流行に振幅の違いはあるだろうが、“攻めと忍耐”、自助、相互扶助を続けていきたい――もうひと踏ん張りという気持ちだ。