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見過ごせないオピニオンが産経新聞「正論」に…


 見過ごせないオピニオンが産経新聞「正論」に掲載された。日米近現代史研究家・渡辺惣樹(そうき)氏による「米大統領選に隠れた民主党の裏側」だ。

 示された幾つかの事実があるが、なぜか日本のメディアではその情報の断片にすらお目にかかれない。他人のふんどしで相撲を取るようで恐縮するが、論考を通して米政治の裏側の一端も知っておきたい。

 渡辺氏が指摘するのは、オバマ前大統領に絡むオバマゲート問題である。2016年夏にヒラリー・クリントン陣営が元英国情報機関員に捏造(ねつぞう)させた報告書を基に、民主党勢力がトランプ氏周辺幹部の盗聴許可を裁判所から得た。その「成果」が氏の「刑事」責任を立件させる特別検察官の任命だった(17年)。

 オバマ氏は退陣直前に連邦捜査局(FBI)などを使った政敵追い落としスキームを完成させていた。しかし、特別検察官の捜査チームは何の疑惑も出せないまま19年5月に解散した。

 これがオバマゲートの概要だという。トランプ氏のロシア疑惑をめぐっては、メディアの激しい追及報道が繰り広げられたが、何の成果もなく終わった。今度はオバマ氏をめぐる疑惑が出てきた。「トランプ第2期政権でその追及が本格化することは確実」で、オバマ氏は「強く恐れていた」というのだ。

 バイデン前副大統領が大統領に就任しても、メディアにはオバマゲートにおける「真実の追求による社会正義の実現」を果たす責任が問われる。