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新型コロナウイルスの感染対策でマスクを…


 新型コロナウイルスの感染対策でマスクをしていると息苦しい。と同時に、外部の匂いも遮断されてしまう。だが先日、かすかな花の香りを感じた。

 見ると、地面に無数の橙(だいだい)色の小さな花弁が散らばっている。キンモクセイだった。キンモクセイの香りはかなり強いので、マスク越しでも感じ取れたのだろう。

 この時期になると、来年のNHK大河ドラマの出演者などが発表されて話題になる。第60作になる2021年大河ドラマは「青天を衝け」。主人公は新1万円札の顔となる日本資本主義の父・渋沢栄一だ。

 歴代の大河ドラマでは、近現代をテーマにしたものは人気があまりない。低視聴率に終わった19年の「いだてん~東京オリムピック噺~」が代表的な例。原因として、視聴者の多くが時代劇を好む高齢者であることなどが挙げられている。「青天を衝け」がこのジンクスを破るかどうか気になるところだ。

 新型コロナの感染拡大によって、多くのテレビドラマが撮影できずに大きな影響を受けた。しかし、そんな逆風を跳ねのけた「半沢直樹」のようなヒット番組もあるので、大河ドラマの健闘を祈りたい。

 1963年のきょうは、栄一の孫・渋沢敬三が亡くなった日。栄一が後継者として選んだ人物だが、学者タイプの敬三は、民俗学の父・柳田国男に傾倒し、多くの民俗学者を後援して育てた。その一人には「歩く巨人」と言われた宮本常一がいることが知られている。