世界日報 Web版

約30万枚の花の写真を使って花の種類を判定…


 約30万枚の花の写真を使って花の種類を判定するAI(人工知能)「ハナノナ」を、千葉工業大学が開発し、東京スカイツリー(墨田区)に隣接する商業施設の東京ソラマチで公開している。

 そのアプリもできており、無料で手に入る。路傍の花の写真をスマートフォンで撮り、識別、判定させると、数秒でその花の名が分かる。きょうはどんな花と出合うのか、散歩する時の楽しみが増えた。

 将棋の加藤一二三元名人が「将棋というとAIと棋士はどちらが賢いかという話題ばかり。AIが生活の中で生きる道を議論してほしい」と民放テレビの番組で話していた。なるほどと思うが、ハナノナのようなAIは今後、いろいろ生まれてこよう。

 今すぐ開発すべきAI技術と言われれば、豪雨・土砂災害に関する正確な情報発信の技術が頭に浮かぶ。現在、気象庁は各地に設置したアメダス(地域気象観測システム)や都道府県などが設けた雨量計のデータを分析し災害予測をしている。

 同庁は先端のAI技術を持つ理化学研究所と共同で研究し、2030年までに気象観測・予測の精度を大きく向上させることを目指している。しかし相手は生きた自然であり、気象現象をデータとしてどうまとめ、処理するか、クリアすべき点は多い。

 住民側としては、身に危険がどれほど迫っているか、リアルタイムで知ることができるようになれば、避難のタイミングは自(おの)ずと決まる。AIへの期待は大きい。