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18日から開かれる世界保健機関(WHO)…


 18日から開かれる世界保健機関(WHO)年次総会をめぐり、米中が火花を散らしている。オブザーバー参加を求める台湾を支持する米国とそれを拒否する中国。この問題を見ても、中国がWHOを人類の命と健康を守るための機関としてよりは、自国の国際的影響力を強化するための機関とみなしていることは明らかだ。

 台湾は2009年からオブザーバー参加が認められてきたが、「一つの中国」を認めない蔡英文政権発足以後、中国の圧力によって3年連続で参加できていない。中国外務省の報道官は、台湾は中国の一部だとした上で「WHOの年次総会の規則の中に主権国家の一地区がオブザーバーとして参加する根拠はない」と述べた。

 日本は米国と同様に台湾支持を表明している。茂木敏充外相は「率直に言って中国の問題がある」と指摘。「地理的な空白を生じさせないことは極めて重要だ」と強調した。

 台湾は迅速で有効な対策によって、いちはやく新型コロナウイルスの感染を抑え込んだ。茂木外相は「国際社会、WHOが学ぶことは大きい」と語っている。

 この問題でNHKが「国際的な協力が求められている時に、米中が対立するのは困ったものだ」などという趣旨で喧嘩(けんか)両成敗的なコメントを加えていたのには鼻白む。政治的メンツにこだわって台湾の参加を拒んでいるのは中国ではないか。

 新型コロナ対策の国際的な知見を集め協力するため、台湾の参加は歓迎すべきことだ。