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新型コロナウイルス禍の中、26日の午前中…


 新型コロナウイルス禍の中、26日の午前中、茨城県を震源とする震度4の地震の影響で都内にも揺れがあり、在宅中で冷やっとさせられた。ほんの数秒の振動だったが、大きな石を床に投げ付けられたようなショックがあった。一方、長野県では中部を震源とする地震が多発している。

 そんな折、内閣府が東北の三陸沖以北にある日本海溝と千島海溝沿いを震源とする巨大な地震と津波の規模の推計を発表。東日本大震災を教訓に政府が2015年に設置した「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会」が手掛けた。

 それによると、マグニチュード9を超える最大クラスの地震により、北海道は震度7の揺れに見舞われ、北海道や岩手県では30㍍弱の津波が押し寄せる可能性があるという。東日本大震災で津波の高さは最大20㍍前後だったから驚きだ。

 岩手県の知事は、津波のあまりの高さに、県民に対し詳細な公表を控えている。大地震の後、被害のあった自治体の中には高さ15㍍級の防潮堤を何㌔にもわたって建設したところが少なくない。地元の人たちの戸惑いは大きかろう。

 南海トラフや東海地震については、大きな被害が出るとの推計を国民の多くが承知しているとみられるが、今回の推計発表はかなり唐突だった。

 地震の規模や時期を正確に予測することは難しい。こうした中で地震対策をどうすべきか。せめて、推計と防災策を同時にセットで発表するぐらいの配慮が必要だ。