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全国紙の部数減が続いている。月刊誌…


 全国紙の部数減が続いている。月刊誌「THEMIS」2月号によると、朝日新聞はかつて800万部台だったのが500万部台に減り、押し紙を除けば300万部台も見えてくる。他紙の退潮ぶりも同様だが、特に朝日の不人気はそれを象徴している。

 地域の公立図書館では最近、閲覧用の新聞のうち、朝日が手に取られず残っているのが目に付く。図書館に行く方は注意されてみてはどうか。

 新聞離れは、インターネットによるデジタル化の浸透に強く影響された結果かといえば、そうでもなさそうだ。朝日の場合、2014年のいわゆる従軍慰安婦誤報問題で激減。新たにネット部門を開発したが、その「朝日新聞デジタル」の会員数も伸び悩んでいる。

 「経営陣の“デジタルシフト”で都合よく業績が回復するわけがない。むしろ、紙面のジャーナリズム色がさらに薄まり、読者離れを加速させる可能性(がある)」(同誌)という。

 10年以上前だが、日経新聞主催で、デジタル化の波にどう対処すべきかをテーマにアジアのメディアのトップらが集まった。韓国のパネリストが、国民の発信意欲が高く、ネット文化が早く発展したと胸を張った。

 確かに、ネットは記事のコンパクト化のツールとして優れている。一方、紙の新聞は速報性とともに論評が軸となっている。ネットと紙は相補関係であるにもかかわらず、デジタル化で「紙面のジャーナリズム色の薄まり」があるならば至極残念だ。