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【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(13) マレーの虎・山下奉文(中)二・二六事件で昭和天皇の顰蹙買う

昭和17年7月、山下奉文(ともゆき)は新設される第1方面軍司令官に転補の命を受け秘(ひそ)かにシンガポールを離れ、ソ満国境に近い牡丹江に赴いた。防諜(ぼうちょう)を名目に発令は伏せられ、内地への立ち寄りも、マレー作戦に関する天皇への軍状奏上も許されなかった。今や国家的英雄となった彼が何故、凱旋の機も与えられず満蒙の奥地に送り出されたのか。

【心をつむぐ】12年ぶりのおながわみなと祭り

宮城県女川町では、12年ぶりに「おながわみなと祭り」(第55回)が今月の24日(日)に開催されることになった。平成23年の東日本大震災の困難を乗り越え、コロナ禍から2年を経ての開催だ。

【上昇気流】(2022年7月9日)

安倍晋三元首相が銃弾に倒れた。祈りも空しく訃報が届き、心が震えた。壮絶な「戦死」である。安倍氏は何を目指してきたのか。改めて想う。

夏至祭に始まる夏休み フィンランドから

約4週間ある夏の休暇は、フィンランドの人々にとって日頃の疲れを癒すための大切な期間だという。その始まりは、基本的に6月25日の「ユハヌス(夏至祭)」からだ。

【国境警報】中国領海侵入 また最長更新 沖縄・尖閣沖 海警2隻64時間超

沖縄県石垣市の尖閣諸島周辺の領海に5日未明から侵入している中国海警局の「海警」2隻について、第11管区海上保安本部(那覇市)は7日午後、領海内の連続滞在時間が2012年9月の尖閣国有化以降、最長だった64時間を超えたことを確認した。

【上昇気流】(2022年7月8日)

「イナフ・イズ・イナフ」――。「もうたくさんだ」という意味の英語で、日本人にもその感じがよく分かる。スキャンダルの相次ぐ英国のジョンソン首相に抗議し、保健相を辞任したジャビド氏の言葉だ。ジョンソン氏を辞任表明に追い込んだ政府関係者や国民の声でもある。

キリスト教徒の結婚式 イスラエルから

先日、アラブ系イスラエル人でキリスト教徒の友人の結婚式に出席した。結婚式はホテルのチャペルで行われた。これまで、ユダヤ教徒やイスラム教徒の結婚式に参席したことはあったが、キリスト教徒の結婚式は初めてだった。

【上昇気流】(2022年7月7日)

ロシアの反体制指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は、モスクワ東方の「ロシアで最も恐ろしい刑務所」で獄中生活を送り、プーチン大統領の肖像の下に座らされているという(小紙7月3日付)。

玉城知事のコロナ感染源は?

玉城デニー知事が新型コロナウイルスに感染した。コロナ感染をめぐっては、自ら対策本部長として先頭に立って対策の陣頭指揮をしてきただけに、衝撃が走っている。

【上昇気流】(2022年7月6日)

危機管理の対象となる「危機」の共通点は①予知することが極めて難しく、突然にやってくる②予想の規模を超えている③平時の考え方では対応できない(志方俊之・帝京大名誉教授)。

ウクライナ危機とフランス人の心 フランスから

フランス人の人生観を表す言葉に「セ・ラ・ヴィ」という決まり文句がある。意味は「人生そんなもの」「仕方がない」という半分諦め気味の悲観的表現。しかし、長年筆者がフランス人を観察してきたことからいえば、この言葉は我慢できる段階を意味する。

12年ぶりの海開き

記録的な速さで梅雨が明けた。故郷のある東北南部では、6月の梅雨明けは初めてのことだ。筆者の子供時代、暑さが続くのは7月末からお盆までの2週間余りと短かったが、今年は3カ月間続く長い夏になりそうだ。暑さに弱い東北人としては「体にこたえるな」と憂鬱(ゆううつ)になっていたところに、うれしいニュースが故郷から伝わってきた。

【上昇気流】(2022年7月5日)

映画「男はつらいよ」で、寅さんが旅先から東京・柴又の「とらや」に電話をかける場合、旅館か公衆電話からのことが多い。公衆電話であれば、今はなくなった赤電話かピンク電話である。

【上昇気流】(2022年7月4日)

メダカは戦前から戦後の一時期、都会人の手軽な観賞魚として不動の地位を占めていたようだ。以前、千葉県成田市の熱帯魚などの卸・小売の業者に、先代の話として戦時中のエピソードを聞いたことがある。

【上昇気流】(2022年7月3日)

猛暑が続いている。いつも夕方から夜にかけて読書をするために利用している近郊の駅前の喫茶店は、ここ数日、満員に近く混んでいる。そのため、ほかの店を当たらなければならないほど。

【上昇気流】(2022年7月2日)

暑い、暑いとぼやく日が続くと、天気予報もさることながら「でんき予報」が気に掛かる。でんき予報とは電力使用の予測のことで、供給力との比率を示し、停電の恐れがあれば節電を促す。東京電力のホームページにある。

【東風西風】高齢者という名の裏側

高齢者というと、どうしても精神的にも肉体的にも成熟して大人の風格というイメージが重なっていたが、最近はそうでもないと思うことが多い。

ガス値上げで炭を奨励 タイから

 タイでは、御多分に漏れず値上げラッシュが続く。とりわけ顕著なのがガソリン代金で、2年前の2倍以上に跳ね上がっている。

【上昇気流】(2022年7月1日)

東京電力管内で4日間続いた電力需給逼迫(ひっぱく)注意報が、昨日午後6時に解除された。節電の協力などによって乗り越えられたと、経済産業省は述べている。とはいえ、厳しい暑さの中、きょうから9月30日まで全国的に節電要請に入る。

価格高騰で多発するガソリン泥棒 米国から

ガソリン価格が高騰し、近所のガソリンスタンドを通るたびに価格が上昇しているのには日々驚かされている。新型コロナウイルスが感染拡大した2020年には一時1ガロン(約3・8㍑)当たり1㌦台の時もあったが、今では5㌦を超えている。しかし、価格高騰により最近増加しているガソリン泥棒のやり口の多様さにはもっと驚かされる。

【上昇気流】(2022年6月30日)

地中海世界は古代文明の揺籃(ようらん)の地だった。幾つもの文明が折り重なって築き上げられた文明圏。ギリシャ人が植民地を広げ、ローマ帝国によって統一事業が成し遂げられた。

【上昇気流】(2022年6月29日)

人間は評価する存在だ。だが、評価される存在でもある。作家の松本清張(1992年没)は批評家を嫌ったが、清張の小説にも多分に作者なりの批評(評価)が含まれている。批評の働きが全くない小説はそもそもあり得ない。

高齢者集えば病気・薬自慢に

60歳を過ぎると、同僚が体調不良で休んだなどという話を耳にすることが増えてくる。また、同級会があれば、話題になるのが医療・介護・生命保険の話、それに病気自慢だ。「最高血圧が130超えると……」などテレビのCMでもよく流れている。

広く自由な青瓦台 韓国から

大統領府の移転に伴い市民に開放された青瓦台を見学した。移転前も青瓦台には特派員として出入りできたが、常駐記者たちの部屋や記者会見場がある「春秋館」など限られた場所だけ。それだけに好きな場所を好きなだけ歩き回れる一般公開に期待が膨らんだ。

【上昇気流】(2022年6月28日)

気象庁は九州南部、東海、関東甲信の梅雨明けを発表した。いずれも平年より2週間以上早く、関東甲信は観測史上最も早い梅雨明けとなった。梅雨の期間は平年は1カ月以上あるが、今年は東海が13日間、九州南部が16日間、関東甲信が21日間だった。

【上昇気流】(2022年6月27日)

日本最古の巡礼路で約1300年の歴史を持つ西国巡礼。その十番札所で京都・宇治市にある三室戸寺(みむろとじ)に参ってきた。寺伝によると、宝亀元(770)年に光仁天皇の勅願で創建され、皇族や貴族の崇敬を集めた。

【上昇気流】(2022年6月26日)

新聞に地元のホタル祭りのチラシが入っていた。もはや祭りは終わったが、記憶に焼き付けられたのは、新型コロナウイルス禍で祭りがしばらく休止していたからだった。3年ぶりだという。

期待高まる観光客往来 台湾から

最近、日本人同士が集まるとあいさつ代わりに交わされる言葉だ。台湾は今年4月からウィズコロナ政策へと転換した。オミクロン株が重症化しにくいとされていることに加え、ワクチン接種率が向上したことが大きい。

【上昇気流】(2022年6月25日)

北朝鮮北東部の港湾都市、清津から錆だらけの小型船に乗って金萬鉄さん一家11人が福井県の港に漂着したのは1987年1月のことだ。金さんは清津医大病院の医師だった。

マスク着用義務めぐり対立 フィリピンから

フィリピン国内では新型コロナウイルス感染はほぼ収束状態にあり、かなりの規制が緩和され人々の生活は元に戻りつつある。しかしここにきて地方政府と中央政府が、マスク着用をめぐり激しい対立を繰り広げている。

【上昇気流】(2022年6月24日)

「すごく楽しい42㌔でした」――。2000年のシドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手が語った言葉である。その後、好成績を残した日本選手が「楽しんだ」と言うのをよく聞くようになった。

慰霊の日と自衛官の私的参拝

今日は慰霊の日。毎年この日が近づくと、地元新聞が旧日本軍批判の記事を連載している。慰霊の日には、沖縄の陸上自衛隊幹部らが糸満市摩文仁の丘にある旧日本陸軍司令官らの顕彰碑「黎明(れいめい)の塔」を参拝しているが、これも批判の的となっている。

太陽熱で温かいシャワー イスラエルから

イスラエルには、日本のように湯船に漬かる習慣がない。欧米と同じようにシャワーが一般的だ。

【上昇気流】(2022年6月23日)

中世東国の幹線道路には上道、中道、下道があった。いずれも鎌倉を起点にしていて鎌倉街道と呼ばれ、上道は武蔵府中を通過して武蔵野を縦断し、丘陵地の東縁をかすめるように北上して上野国に到(いた)る。

【上昇気流】(2022年6月22日)

都下の拙宅に配布される市広報誌の直近の特集は「風水害対策」。「『いつかやろう』ではなく『今日やろう!!』」「風水害への対策、できていますか?」と問い掛け、基本的な気象情報の入手方法、ハザードマップの一部、避難行動の手順などが示されている。

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