コラム

風邪で薬4種処方は多過ぎ?

喉が痛く体が少しだるい。「風邪引いたかな」と思ったので、先週、かかりつけのクリニックを受診した。症状は4、5日前からあった。市販の「葛根湯」を飲んだが、改善しない。風邪ぐらいで医者にかかるのは性に合わない。しかし、仕事があるし、人と会う約束もあるので、こじらせたくなかった。

【上昇気流】(2023年11月21日)

海岸で漁師たちが作業をしているところへ、大きなヒグマが近づいてきた。それに気付いた1人の漁師が「こら!来るな」と叱り付ける。するとヒグマは、すごすごとそこから離れて行った。

【上昇気流】(2023年11月20日)

近畿大学水産研究所(和歌山県)はニホンウナギを卵から育て、そのウナギから作製した受精卵を孵化(ふか)させる完全養殖に成功したと発表した。ニホンウナギの完全養殖は2010年、国の研究機関で成功しているが、市場流通には至っていない。

【東風西風】変化する雑草の定義

雑草とは何だろうか。昔はこう説明された。「人里の植物のうち、とくに農耕地に入り込んで作物とせり合うようになったものが農学上でいう雑草である」(長田武正著、『人里の植物Ⅰ』保育社)。

【上昇気流】(2023年11月18日)

「日本人は細かな差異に敏感で、イントネーション(声の抑揚)や語尾などに過剰なメッセージを読み取りがち」と批評家が言う。抑揚や語尾は発語の本体ではないのだから、中身にもっと注目すべきだとの趣旨だ。

中国系アプリ禁止の波 ネパールから

13日、ネパール政府は、中国系動画投稿アプリである「TikTok(ティックトック)」を禁止する方針を発表した。同アプリの悪用により、「社会の調和」を脅かし「善意が阻害」されていることが理由とされ、報道によれば過去4年間で1600件を超えるサイバー犯罪があったという。

【上昇気流】(2023年11月17日)

第2次大戦末期の1944年、ナチス・ドイツ占領下のポーランドの首都ワルシャワで軍と人民が武装蜂起するが鎮圧される。その後、ワルシャワは徹底的に破壊され、ドイツ敗北後はソ連による自由主義者の弾圧が始まる。

【政界一喝】レームダック化する首相

支持率が続落する岸田政権がレームダック化してきた。直近のNHK世論調査では内閣支持率は前月比7ポイント減の29%と、一昨年秋の政権発足以降、初めて30%を割った。一方で、不支持率は8ポイント増の52%。この2年間で政権と国民の距離が最も乖離(かいり)した時期を迎えていることになる。

【上昇気流】(2023年11月16日)

群馬県藤岡市に天台宗の浄法寺がある。神流川の左岸で、山に上りかけた所だ。奈良時代の創建だが最澄ゆかりの山寺で、訪ねたのは晩秋。イチョウの大木があり、地面が見えないほど葉が散り敷いていた。

尖閣「違法ブイ」問題で波紋

中国が石垣市の尖閣諸島周辺の排他的経済水域(EEZ)内に大型の「海上ブイ」を勝手に設置した問題が波紋を呼んでいる。

頻発する危険なカーチェイス 米国から

先日、車でアパートの敷地を出ると、目の前の道路には20台近くものパトカーが止まり、上空には複数のヘリコプターが飛んでいた。

【上昇気流】(2023年11月15日)

カトリック教会大司教や上智大学学長を務めたヨゼフ・ピタウ氏は、こんな言葉を遺(のこ)している。「教育は、学校からではなく、家庭から始まるのだということも忘れてはなりません。世界観、行動基準は、家庭で学ばずにどこで学べるというのでしょう」(2009年11月21日付読売新聞「時代の証言者」)。

老後の近居暮らし

1人暮らしの高齢者や老々介護の夫婦にとって、最後頼れるところは、やはり子や孫である。

暗い世でも「プンシュを飲みたい」 オーストリアから

ローマ・カトリック教国のオーストリアでは11月に入れば、カウントダウンが始まる。宇宙に向けた人工衛星打ち上げの秒読みではなく、クリスマスまであと何日かというカウントダウンだ。子供だけではない。大人もクリスマスの到来を首を長くして待っている。

【上昇気流】(2023年11月14日)

京都駅から兵庫県の城崎温泉行きの特急列車に乗った。外国人観光客のグループも結構乗り込んでいる。列車は丹波地方の盆地を縫うように進み、沿線の里山にはたわわに実った柿の実が美しく色づいている。

【上昇気流】(2023年11月13日)

東京モーターショーから名前を変え、4年ぶりにジャパンモビリティショーが開かれた。各自動車メーカーは次世代の電気自動車(EV)を展示、SUBARUは開発中の空飛ぶ乗り物を披露した。

【心をつむぐ】大鏡餅に難癖を付ける神事

「奇祭の宝庫」と言われる石川県能登半島で、このほど、それを示すような神事が執り行われた。毎年11月7日、半島の先端に位置する能登町鵜川地区に伝わる「いどり祭り」だ。

【上昇気流】(2023年11月11日)

来年のNHK大河ドラマは、平安時代の『源氏物語』の作者、紫式部の生涯を描いた「光る君へ」。平安時代を舞台にした女性の主人公の物語は珍しい。そのこともあり、背景となる平安時代の人々の生活風俗や貴族社会などについての本が出ている。

デジタル化でも必要な現金 フィンランドから

デジタル化が進む中、銀行を訪れることはほとんどない。かつては現金を預金したりすることもあったが、マネーロンダリング防止などの理由で、現金を扱う窓口業務はなくなった。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(29) 人間・山本五十六の実像 部下思いの情の厚さと尊皇の念

真珠湾攻撃で名を遺(のこ)した山本五十六だが、戦略家というよりも軍政家として評価されるべき人材だった。連合艦隊司令長官ではなく、海軍大臣が相応(ふさわ)しかったのではないか。ところで多くの処世訓や格言を残した山本は、統率力に溢(あふ)れ、また情に厚く部下思いの指揮官だったと思われている。果たしてどうか。側近や部下など当時の山本を知る人たちの証言や記録を基に、人間・山本五十六の実像を追ってみた。

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