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新マニラ市長の浄化作戦


地球だより

 6月にマニラ市長に就任するやいなや、電撃的に市内の浄化を推し進めているイスコ・モレノ市長。その活躍は政界にも響き渡り、ドゥテルテ大統領も称賛するほどだ。

 ドゥテルテ氏は「彼を信用している」「私よりも強い決意を持っている」と述べ、モレノ氏の活躍をベタ褒め。これに対しモレノ氏も「私はあなたからインスピレーションを受けた」と返すなど、まるで師弟関係のようだ。

 モレノ市長はまず、露天商が道路を占拠し続けていた名物マーケットの撤去に着手し、短期間でこれを成し遂げ世間を驚かせた。もちろん露天商には利権も絡んでおり、多額の賄賂の申し出もあったそうだが、これを跳ねのけ渋滞問題を優先させた。

 また盗難品の携帯電話の販売が発覚したショッピングモールに対しては、閉鎖処分も辞さないと警告を発した。市内の歓楽街では、子供が観光客を取り囲んで財布や携帯電話を盗んだり、バイクに乗った強盗による引ったくりが多発し問題となっていた。「盗難品を買い取る業者がいなければ強盗も減る」とモレノ氏は指摘し、ショッピングモールに72時間の猶予を与え、改善を命じた。

 さらに未成年者の夜間外出禁止や、学校施設から半径200メートル以内での酒類販売の禁止など、形骸化していた条例の施行を厳格化。有言実行を体現する政治家として頭角を現しており、国政への進出も期待されている。

(F)