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中国人誘拐団が暗躍


地球だより

 親中派のドゥテルテ大統領が就任してからというもの、フィリピン国内の中国人が急増している。観光客や労働者だけでなく、同胞を狙う犯罪者も流れ込んでいるようだ。

 このところマニラ首都圏で、「ローンシャーク」と呼ばれる中国人犯罪グループによる誘拐事件が相次いでいる。彼らはカジノの中国人客に多額の貸し付けを行い、もしギャンブルに負けて返済できない場合はそのまま拉致。家族や親戚などに身代金を支払わせて、それを返済に充てるという強引な手口が特徴だ。

 最近も7人の被害者を拘束し、その家族に200万ペソ(約420万円)の身代金を要求していた8人の中国人グループが国家捜査局(NBI)に逮捕されたばかり。首都圏にあるカジノから拉致された被害者の一人が携帯電話で妻に助けを求めることに成功し、隠れ家の位置を割り出した捜査員が救出作戦を行った。

 フィリピンを訪問する中国人はうなぎ登りに増えている。今年4月に訪れた中国人は14万人に達し、韓国人を抑えて外国人訪問者のトップに躍り出た。誘拐犯罪の横行のほかにも違法就労が大きな問題となっており、入国管理局が就労ビザの条件を厳格化するなどの対応に追われている。

(F)