世界日報 Web版

水タバコなどが禁止に


地球だより

 南アジアや中東を旅すると、路地や喫茶店などで水タバコを楽しんでいる姿をしばしば目にする。

 イスラム圏での喫煙具の一種とされる水タバコの起源はペルシア時代までさかのぼる。水煙管(みずぎせる)や水パイプとも呼ばれ、各地での名称こそ異なっても、専用のフレーバー(香り)が付けられたタバコの葉に炭を載せるなどして熱し、出た煙をガラス瓶の中の水を通して吸うという基本構造は同じだ。フレーバーは果物からスパイス、花、コーヒー、ガムなど多種多様だ。わが国でも古来、香を焚(た)いたり匂い袋など香りを楽しむ文化があった。

 大きさはというと高さは一般的には70センチ前後ぐらいで、結構重さもあって、気軽に持ち運びできる代物ではないが、煙が水を通る間に多少冷やされることもあって、昼間の気温が高いインドや中近東で人気がある。

 当然、インド洋やベンガル湾で、これらの地域とつながるインドシナ地域やマレー半島にも水タバコは定着した感がある。

 ただ、タイでは4年前に水タバコと電子タバコは禁止された。これらを輸入、販売、所持した場合、10年以下の懲役または最大50万バーツ(約170万円)の罰金が科されており、在タイ日本大使館も日本人観光客や在留邦人に対し注意勧告も出した。

 バンコク警察は3月、ナイトマーケットで水タバコと電子タバコを販売していた業者18人を一斉逮捕している。

 なお禁止措置の理由は「健康を害する」ということだが、禁煙中の在留邦人の中には水タバコはともかく電子タバコまでというのは納得がいかないとこぼす。

(T)