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インスタ映えの観光名所


地球だより

 SNSのインスタ映えするニーズは、今や世界的な現象だ。インドネシアでもインスタ映えする観光名所が誕生している。注目を集めているのが、同国ジャワ州にある天然の泉だ。

 長さが70メートル、幅が40メートルで深さが2メートルのこの泉は、観光施設として整備されている。泉の底からは多くの湧き水が出ていて、水中の透明度はすこぶる高い。さらに水中には多くの熱帯魚が泳いでいる。

 観光客は泳いだり、潜ったりして楽しむ。なお、泉の底にはオートバイや机などが沈んでいる。誰かが不法投棄したわけではなく、あえてこれらを配置したものだ。これらは整備済みの一部だ。

 というのも、この泉の売りは、潜ったままヘルメットを被(かぶ)ってオートバイにまたがれば、バックに色とりどりの熱帯魚が群れて泳いでいる写真を撮れることだ。

 カメラマンも一緒に潜ってくれて、水中カメラでパチリ。そのデータを15万ルピア(約1000円)程度で渡してくれ、その場でSNSへの投稿も可能だ。

 いわばインスタ映えする新名所として急浮上し、1日約400人の観光客が訪れる。

 オートバイ乗りも人気だが、机に座ってパソコンを打ち込む日常写真も人気だ。普通の光景ながら、それが水中という非日常光景が新鮮なのだ。

 インドネシアでは家族や親族の絆はかなり強く、SNSで送られてきた、こうした写真1枚でも、親族はワッと沸く。それがたまらないらしい。驚きや喜びを共有したいと思うのは、世界中、どこに行っても同じだ。

(T)