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新しい乗り物の良し悪し


地球だより

 米国では、新しい交通手段として車輪付きの板に取り付けられたモーターによって走行する「電動キックボード」のレンタルが注目されている。混雑した都市での短い距離の移動に大変便利なため、利用者は急速に増加していて、ワシントン市内でもこれに乗って街中を颯爽(さっそう)と走り抜ける人をよく見掛けるようになった。

 利点は、スマホのアプリを使って気軽に利用できることだ。スマホで近くに置かれてある電動キックボードを見つけ、目的地まで移動し、そこで精算する仕組みになっている。好きな場所に停車させることができるため、市内の中心地では道端に置かれた電動キックボードをあちこちで見掛ける。

 しかし、交通規則を守らない利用者が多いことなど、問題点も指摘されている。法律に違反してイヤホンを着けたまま、歩道を突っ走る人を見掛けることもある。

 こうした中、今月ワシントン市内で初めて電動キックボード絡みの死亡事故が起きた。これに乗っていた20歳の男性が、市中心部の円形交差点で車の下敷きになったまま引きずられるという痛ましいものだった。

 新たな移動手段として今後も広がっていく可能性を持っている電動キックボードだが、企業側の安全対策や利用者の法令順守など克服すべき課題もまだ多いのが現状だ。

(Y)