世界日報 Web版

ロマンあふれる職業


地球だより

 このほどルソン島サンバレス州の沖にある島で、4人の日本人が逮捕される事件があった。地元メディアの報道によると4人の肩書は「トレジャーハンター」。インディージョーンズを彷彿(ほうふつ)とさせる職業が、フィリピンには依然として存在するのだ。

 地元警察によると4人は、フィリピン人労働者13人を雇い、当局の許可を受けずに1カ月近くもトンネルを掘り、財宝を探していたという。

 現場からは財宝探しに使っていた採掘機材や発電機、金属探知機などが押収された。

 現場は海洋保護区に指定されており違法採掘だけでなく、条例違反にも問われる見通しだという。

 フィリピンでは、旧日本軍が残したと伝えられている「山下財宝」が有名で、各地でトレジャーハンターによる探索が行われている。

 違法採掘で摘発されるほか、トンネルの崩落で死傷者が出たりすることもある。

 また、詐欺のネタに使われ資金を騙(だま)し取られる人も中にはいるようだ。

 とはいえ財宝を求める4人は、ロマンあふれる肩書とは裏腹に違法採掘の罪で逮捕されてしまった。現代の宝探しは、映画のような謎のシンジケートとの駆け引きや暗号の謎解きよりも、当局への届け出や許可の申請など、政治的な根回しが重要なようだ。

(F)