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銃犯罪の多発に思う


地球だより

 ブラジルでは、毎日のように銃犯罪による悲劇がニュースになる。同じように銃犯罪が起きている米国と違うのは、一般人による乱射事件はほとんど発生せず、麻薬組織同士の抗争や拳銃強盗などが主な事件となっていることだ。

 記者の家族でも、銃が絡んだ事件に巻き込まれたケースがある。高校生の娘が先日、近所のショッピングセンターに友人と映画を見に行った帰り道、まさかと思うような場所でオートバイに乗った拳銃強盗にスマートフォンなどを奪われた。

 犯罪に遭わないようにするのが一番だが、運も味方につける必要がある。多くの現金を持ち歩かないことや、現金の引き出し時に周囲をよく見ること、銃を突き付けられた場合は決して抵抗しないことなどを家族で確認し合うことも欠かせない。

 サンパウロでは、日本の「交番」制度を導入するなど、治安改善に効果を挙げている地域も存在する。それでも犯罪に遭う確率は、日本と比べれば圧倒的に高い。

 日本も近年、物騒な事件が増えたとはいえ、治安面では理想に近い国だ。高校生の娘が昨年、日本に一時帰国した際、「どこに行ってものんびりと歩けるのは幸せだね」としみじみと語ったのが印象的だった。

(S)