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肥満コリア


韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 わが国がますます太りつつある。最近、ある調査の結果、2014年基準で19歳以上の肥満人口の比率は31・5%で、01年(30・3%)より1・2ポイント増加した。日本より6・7ポイントも高い。1日平均のカロリー摂取量も同じ期間に10%近く増加した。脂っこい食べ物などを好む人が増えたためだと推定される。

 「私はいくらたくさん食べても太らないの」。テレビの番組でこんなことを話す出演者は国民から憎まれる。肥満は公共の不安だ。ダイエットは朝昼夕の3食のように日常だ。少し前にある知人と会った時に同席した中年女性。(体の毒素を除く飲食物など、食事を通した)“解毒”ダイエットを3日続けてひどい目に遭ったという。「空腹すぎて、このままでは死んでしまうと思った」というのだ。

 彼女は「ダイエットを中断して、少し心配になったので、補薬を飲んだらもっと太った」と言った。やせるために無駄骨を折って落胆する人が多く、気の毒な世の中になってしまった。

 成人より児童肥満がもっと深刻だ。特に韓国はいっそう深刻だ。世界保健機関(WHO)によると、2013年に韓国の成人の肥満率は調査対象40カ国中36位だが、児童・青少年のそれは12位だった。各国は肥満と戦争中だ。

 ハンガリーは塩・砂糖などが多く含まれた加工食品に付加税を課す“ハンバーガー法”を施行中だ。メキシコとアメリカの一部の州はコーラなどに“肥満税”を付加する。わが国は国民食生活の教育・改善を推進中だ。肥満税は低所得層の可処分所得を低くして健康の改善には効果が薄いという反論が少なくない。

 肥満が遺伝のせいだという話がある。現在までの研究で遺伝因子で発生する肥満の確率は30~70%程度だと明らかになった。とはいえ、環境など後天的な要因を重視する主張も少なくない。食習慣の改善だけでなく、運動が必要だというわけだ。階段を上ることが全国的に大流行している。4階まで上れば健康寿命が8分増加するという。

 国民の健康に脅威を与える、行きつくところまで行った感のある低質なグルメ番組や料理番組も全盛時代だ。砂糖を惜しんではならないという料理人はスターになり、過激な飽食映像は貪欲中枢を刺激して食い意地につながるという分析が出ている。遊ぶ時間を奪う過激な私教育は児童肥満の主犯とみられている。非正常を育てる社会風土を変えることはわれわれ共同の責任だ。

 (7月19日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。