トップコラム未利用魚の知られざる美味【上昇気流】

未利用魚の知られざる美味【上昇気流】

 秋の味覚サンマの不漁が続いている。今年は歴史的不漁で、水産庁は日本近海へのサンマの来遊量は昨年の4割程度と予測している。スーパーで1尾400円ほどのものを買って食べたが、脂が十分乗っておらず、がっかりした

大根おろしとすだちで味わう秋刀魚焼きたて
大根おろしとすだちで味わう秋刀魚焼きたて

 サンマが高ければアジやサバ、イワシでもいいと思うが、最近はサバなどもかなり高値になっている。世界的な魚食ブームで、輸入魚の値段も高い

 海洋環境の変化に伴い、各地で水揚げされる魚種や漁獲時期が変化する中、水産庁が7月から開始したのが「魅了ギョ・プロジェクト」だ。消費者にはあまり知られていない魚の利用・消費拡大を推し進めようというものだ

 アイゴ、ボラ、アカエイ、シイラの4種が重点魚種に指定されている。これらの魚は大都市圏のスーパーなどではまず売られていないが、処理や調理の方法によっては美味(おい)しく食べられる魚だ

 気流子は皆食べたことがあるが、特にアカエイは田舎に帰省した時、スーパーに出ていたのを煮付けにしたら実に美味だった。アイゴは春から夏にかけて磯釣りでよく釣れる。背びれに毒があるのでリリースする釣り人が多いが、うまく処理すれば白身の美味しい魚で、西日本では「バリ」と呼ばれて結構食べられている

 釣った後、すぐに毒のある背びれと臭みの原因となる内臓を取るのがポイントだ。海藻を主食とする魚なので「磯焼け」の原因にもなっている。たくさん取って食べれば、海洋環境の保全にもプラスになる。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »