イスラエルでは9月11日の日没、ロシュ・ハシャナ(ユダヤ新年)を迎えた。ユダヤ暦5787年だ。シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)では、雄羊の角で作られた伝統的な角笛「ショファール」が吹き鳴らされ、新しい一年の始まりを告げた。
新年は2日間祝うが、今年は土曜の安息日と重なった。イスラエルには振替休日がないので、1日損した気分になる。多くのユダヤ人は新年に、甘い一年になるようにと願い、りんごを蜂蜜に浸して食べる。また、子孫繁栄の象徴としてザクロを食べたりする。
ここ1年間に100カ国以上から移住 (帰還)した2万人を超えるユダヤ人が、イスラエル市民として初めて新年を迎えた。移民・統合省によると、ロシアやフランス、米国からの移民が多く、35%が18~35歳の若者で、最高齢は102歳という。
イスラエルでは、2023年10月7日のテロ組織ハマスによる奇襲攻撃から3年近く戦争状態だった。ガザ地区だけでなく、レバノン、シリア、イエメンにも軍隊が送り込まれ、イランとの戦争にまで拡大した。また激しい戦闘が再開されるかもしれない緊迫した情勢にもかかわらず、世界各地のユダヤ人がイスラエルへ移住している。
最近ニューヨークから移住した19歳のエタン・コーエンさんは、イスラエル軍入隊を前に、地元メディアで、「ロケット弾を心配したり、シェルターへ駆け込む必要がなくなる日が来ることを祈っています」と語った。
この一年、中東が平和に向かうことを願う。(M)







