長い夏季休暇は終わり、9月から新学期が始まった。オーストリアでは今年度から14歳未満の女子生徒を対象にヘッドスカーフ(ヒジャブ等)の着用が禁止された。ただし、修学旅行や校外での学校関連行事、ホームスクーリング(在宅学習)などの場合には例外が認められる。
同国では2019年にも同様の禁止法が制定されたが、20年に憲法裁判所が「イスラム教徒の女子のみを対象としており、平等原則と国家の宗教的中立に反する」として違憲判断を下している。今回の新法でも、キリスト教の十字架やユダヤ教のキッパは着用可能なままである。
違反に対しては、まず対話などの措置を通じて対応することが定められている。最初の違反があった場合、学校側は当該生徒および少なくとも1人の保護者と話し合いを行わなければならない。さらに違反が続いた場合は、管轄の学校当局が介入する。
違反が継続した場合にのみ、保護者に対して150ユーロから800ユーロの行政罰金が科される。罰金を徴収できない場合には、最大2週間の代替拘禁が課されると規定されている。
一方、人権団体や法曹関係者、ムスリム団体はこの法律を「差別的で基本的人権に反する」と批判しており、すでに複数の訴訟が提起されている。憲法裁判所で再び争われる可能性が高く、学校とイスラム系家庭との間で対立が生じることも予想されている。
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