大雨に関する警報が頻繁に発令されている。都市部で今まで経験したことのない内水氾濫に見舞われ、千葉豪雨では10人以上が亡くなるなど被害が広がった。自分の住んでいる地域が実は低地だった。そんな話をしばしば聞く。土地の高低差はなかなか知り得ない
NHKのテレビ番組「ブラタモリ」を参考にしたい。タレントのタモリさんが古地図などを手に街を散策し、歴史の痕跡などを発見する趣向の番組で、地形が大きなテーマだ
その大阪を巡る放送で案内人を務めた新之介(本名・新開優介)さんが『ぶらり大阪「高低差」地形さんぽ』(140B)を著している。これがとてもユニークだ
大阪市内はもとより泉州、河内、北摂の府下34地域をくまなく歩き、紀行文に地図と写真をふんだんに載せ、高低差を浮き彫りにしている。眺めているだけで散歩した気分に浸れる
気流子は大阪平野を南北に伸びる上町台地で小中学校時代を過ごした。小学校は上町台地の東側の裾にあり、中学校はそこから這い上がるようにして登った夕陽丘にあった。その西側は天王寺七坂と呼ばれる急な下り坂だ。そんな界隈(かいわい)を遊び場としたので、この地域の高低差は体に沁(し)み込んでいる
誰でも子供の頃に歩いたり自転車で走り回ったりした土地の高低差は覚えているものだ。それが大人になり異郷の地に来ると、途端に高低差オンチに陥る。タモリさんや新之介さんではないが、ぶらり地形散歩をお勧めしたい。







