欧州の熱波、日本の猛暑・豪雨など温暖化の影響は深刻さを増している。NHKスペシャル「地球超解析 宇宙から解く!熱波と豪雨の謎」は、最新研究によってそのメカニズムに迫った
欧州の熱波の原因は、偏西風の蛇行によって北アフリカの熱い空気が運ばれたことだ。日本の猛暑もその影響を受けたものという。気象学者・立花義裕三重大大学院教授によると、偏西風の大蛇行で異常気象の8割は説明できるそうだ
その原因となっているのが北極圏の急激な気温上昇だ。これによって赤道付近との温度差が縮まると偏西風の速度が遅くなり、蛇行しやすくなる。北極圏の現状を宇宙飛行士・野口聡一さんは「地球のクーラーがなくなってきている」と喩(たと)える
日本における温暖化は、世界平均の2倍で進んでいるという報告もショッキングだった。今後温暖化が進めば、最大瞬間風速70メートルのスーパー台風が列島を直撃する可能性も指摘された。この先どうなるのか不安が募る
しかし番組の最後には、日本で開発が進められる温暖化対策技術が紹介され、未来への希望も見えた。その一つが「宇宙太陽光発電」。宇宙に巨大なソーラーパネルを設置し、生まれた電気を電波に変えて地球に送り再び電気に変える新技術だ。2年前に航空機からの送電実験に成功し、来年には宇宙からの送電実験を行う
もう一つは、空気中の二酸化炭素(CO2)を回収する「直接空気回収技術」。日本の技術が地球を救う。それは決して夢ではないのである。







