トップコラム野球少年が減少【上昇気流】

野球少年が減少【上昇気流】

 笹川スポーツ財団(SSF)が公表した調査結果によると、10代で年に1回以上野球をする人の推計人口は約20年間でほぼ半減し、特に男子の場合、2001年の調査開始以来、最低を記録した

少年野球チーム(イメージ)
少年野球チーム(イメージ)

 少子化のほか、娯楽の多様化、また近年の猛暑の影響もあるのではないかと指摘している。かつては隣近所の友達と空き地で草野球もできたが、街や住宅を取り巻く環境が激変した影響も大きいだろう

 プロ野球の観客動員数は昨年、過去最多の2704万人を記録したが、その一方で野球を体験する人のこれほどの減少は驚きだ。日本に野球が入って約150年。国民生活と共にあったスポーツだから、将来のことを考えると寂しい気がする

 ただ、sportという英語には「楽しむ」「遊ぶ」という意味がある。日本ではスポーツといえば競技スポーツを思い起こすことが少なくないが、欧米ではウオーキングや魚釣りも立派なスポーツだ

 例えば英国では市営のスポーツセンターが各所にあり、その規模は大きくはないが手軽に利用できる。スポーツ種目のきめ細かいプログラムが用意されている

 野球に限らず「誰もが親しめるスポーツの振興」は日本でも福祉分野における課題である。30年度以降実施の学習指導要領で、従来は小学2年までの「運動遊び」を4年までに広げ、体育の授業内容を見直す予定という。広くスポーツに親しむ心身の土台づくりという国の狙いが実を結ぶことを願いたい。

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