トップコラム記録的豪雨に対処せよ【上昇気流】

記録的豪雨に対処せよ【上昇気流】

 千葉県各地では記録的な大雨による冠水で10人が死亡、そのうち4人は浸水した車中に閉じ込められ亡くなった。帰宅を急ぎ車を走らせたのか、家族や親類の迎えに車を出したのか定かでないが、危急のときこそ車の出番だと誤判断した結果のように思われる

大雨の影響で冠水した道路=13日夜、千葉県市川市(時事)
大雨の影響で冠水した道路=13日夜、千葉県市川市(時事)

 八千代市などでは、冠水した道路で足を取られ溺れて亡くなっている人も見つかった。また、広範囲の浸水で動けなくなった1000台以上の車が路上に放置された

 事前に線状降水帯の予測が出され警戒していたが、1時間に110ミリ以上という猛烈な雨の急襲に驚いた人は少なくなかったろう。1時間に100ミリ以上の雨が降る「極端現象」の増加は10年以上前から確認されており、世界各地で同様の気象現象が頻発するようになった

 自宅の立地から見て今、自分たちの周りに危険がどれほど近づいているか――その情報をいつでもリアルタイムに知ることができれば、避難のタイミングを自分たちでかなり正確に見極めることができる。それには地域のネットワークを中心に、普段から自助、共助、公助の体制を整えておくことだ

 近年は「防災レジリエンス(強(きょう)靱(じん)性)」(被害を最小限にして立ち直る力)が、防災の取り組みで重要なキーワードとして捉えられるようになってきた

 一例だが、新潟県では雨量計を地元に設置し、自主避難に役立てている地域がある。こうした自主的な活動はレジリエントな社会をつくる手だてになる。

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