近頃、「今年の夏は異常な暑さだ」という話をあちこちで聞く。日本同様、昼間の最高気温が40度を超え、観測史上最高の記録を各地で塗り替えている。これまで韓国で最も暑い場所として知られてきたのが南東部の大邱(テグ)だった。典型的な盆地で熱が逃げにくく、「アフリカ」をもじって「テフリカ」と呼ばれていた。ところが、今年は釜山に近い梁山(ヤンサン)の方が暑く、42.5度を記録して国内最高を更新した。そのため「テフリカ」ならぬ「ヤンフリカ」と呼ばれ始めているという。

こう暑いとエアコンの24時間フル稼働が当たり前のようになるが、そこは健康志向が強い韓国人のことだから、より健康的な涼み方を模索する人も少なくない。渓谷に遊びに行ったり、寒流が流れて海水温が冷たい東海(日本海)沿いで海水浴を楽しんだり。筆者はある友人から大衆浴場にある40度以上の風呂と水風呂を行き来する「温冷交代浴」を推奨された。夏バテ防止にいいとかで、医学的にも全身の血流、滞りがちな末梢(まっしょう)の血行も改善するといわれている。
ただ、「暑いのに動くのは億劫(おっくう)」と思ってしまう面倒くさがり屋も多い。先日仕事で会った50代の会社経営者は、夏休みは家族全員でホテルに連泊したと言っていた。全室、全館で冷房が利いているのはもちろん、好きな時間に備え付けのプールで好きなだけ泳ぐこともできる。
「ヤンフリカ」という汚名(?)を着せられた梁山では、急速な都市化に伴うヒートアイランド現象も重なり、気温が下がらないのだという。長く日本ほど暑くなかった韓国の夏が、ついに日本化しつつあるということなのか…。(U)







