トップコラム開花期が長い夏の花々【上昇気流】

開花期が長い夏の花々【上昇気流】

 鉢に植えたオオボウシバナが毎朝、咲き続けている。朝方に花が開いて、昼には暑さでしぼんでしまう。空の色を写し取ったような水色の花で、夏を演出してくれる。7月半ばに咲き始めて、今も花の数を増やしている

オオボウシバナ
オオボウシバナ

 ツユクサの改良種だが、茎は真っすぐに伸びて、花が約4倍も大きいので、観賞用とされる。花から採取した青い汁は、乾燥させた後、水に溶いて、和菓子などの染料や絵具として使われるそうだ

 夏の花にはオオボウシバナのように開花期の長いものが多い。ハスは3、4日で花が終わるが、次々と咲いていくので長い期間見られる。アサガオもそうだし、サルスベリも、ムクゲもそうだ

 先月26日から今月2日まで、靖国神社で「奉納あさがお展」が開催された。東京あさがお会の会員が育てた約500鉢が展示され、実に見応えがあった。花の大きさが尋常ではなく、押し花を記念にもらった

 会員によると、展覧会に合わせて花を開かせるのが難しいそうだ。展覧会の前に咲いてしまったものを押し花にしてプレゼントしているという。江戸時代の19世紀、上方と江戸で2度、アサガオの大ブームが起きたが、これは珍花奇種を競ったもの

 絵師・田崎草雲による画集『三都一朝』(成田屋留次郎刊、1854年)には、京、大坂、江戸から出品された変化朝顔86種を掲載。みな花びらが裂けて変化している。成田屋は明治初期まで入谷の朝顔業界の重鎮だった人で、その歴史は今の朝顔市に受け継がれている。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »