トップコラム竜巻対処に避難訓練と地下室 米国から

竜巻対処に避難訓練と地下室 米国から

 毎年この季節になると、日本に何度も大型台風が接近し、時に大きな被害をもたらす。地震と並び、日本特有の災害の一つと言っていい。だが米国にも人々が恐れる災害がある。それが竜巻(トルネード)だ。

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で、火災監視カメラが捉えた竜巻の映像=2025年9月10日(AFP時事/NSW Rural Fire Service )
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で、火災監視カメラが捉えた竜巻の映像=2025年9月10日(AFP時事/NSW Rural Fire Service

 米国で暮らしていると、竜巻のニュースをよく目にする。巨大なろうと状の雲が地面まで伸び、住宅の屋根を吹き飛ばし、自動車や瓦礫(がれき)を巻き上げながら進んでいく恐ろしい光景が映し出される。

 知人が竜巻のニュースを見ながら、遠く離れた州に住む親族のことを心配していたことがあった。その姿を見て、竜巻は多くの米国人にとって身近な存在なのだと実感する。

 特に米中部から南部にかけては発生が多く、「トルネードアレイ(竜巻街道)」と呼ばれる地域もある。

 竜巻は台風と違い、突然発生する。台風なら数日前から進路予想を見ながら備えることができるが、竜巻は発生場所や進路を正確に予測することが難しく、危険が迫ってから避難までの時間が短い。

 そのため、竜巻警報が出されると、人々は自宅の地下室や建物の一番下の階へ避難する。竜巻の多い地域では「ストームシェルター」と呼ばれる専用の避難設備を備えた住宅もある。学校でも竜巻を想定した避難訓練が行われるなど、幼い頃から対処法を学ぶという。

 日本が台風や地震に備えて耐震・耐風性の高い住宅を建ててきたのに対し、米国では地下室が普及してきた。自然災害は、人々の住環境にも大きな影響を与えてきたのだと実感する。(K)

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »