わが国で最高の栄誉ある賞の一つ、日本学士院賞を今年度は12人が受賞し、特に優れた研究者に贈られる恩賜賞には分子生物学者の後藤由季子東京大大学院教授が選ばれた
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後藤教授は幹細胞(さまざまな細胞に変身できる細胞)が外部からの刺激に応じて増殖する仕組みの発見に貢献。がん治療への道筋を開いた功績などが高く評価された
後藤教授は高校生の時、理系を選択したが、その理由は「物理はとてもシンプルなルールで世界を理解できるということが魅力的だったから」という
一般に認知特性の傾向として、男性は全体・包括的、女性は細部・分析的と言われる。観察と分析を交互に行い、目標を見据えて粘り強く研究を行う最先端の分子生物学は、女性が得意とする分野の一つかもしれない
優れた女性科学者に贈られる「猿橋賞」の昨年の受賞者は脳科学者の上川内あづさ名古屋大大学院教授。後藤教授と同様、神経科学などの多様な技術を活用し、昆虫脳における聴覚情報処理の原理を解明した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞の患者への移植を世界で初めて実現させたチームリーダーも日本の女性科学者だった
政府は先月、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2026」を発表。高市早苗首相は「健康」「成長戦略」「地域」の三つの重点分野の取り組みを進め、「女性活躍を含めた、日本の『人材力』の底上げを図る」としている。理工系分野の女性が活躍しやすい研究環境の整備が必要だ。






