タイ警察はこのほど、外国人がタイ人名義を使って不動産登記などをする「ノミニー」の摘発に動いた。
今回は北部の都市チェンマイで一斉捜索し、中国人9人、ミャンマー人7人、インド人3人、タイ人2人、英国人1人に対して逮捕状を請求し、ミャンマー人3人、インド人2人を逮捕した。
タイでは外国人はマンションを購入することはできても、土地の購入はできない。それでタイ人から名義だけ貸してもらって土地を所有するケースが後を絶たない。
日本人も結構、老後生活をタイで送ろうと思った人たちなどが田舎の土地や家屋などを購入する際、タイ人の知人や内縁の妻の国籍を借りて土地の暫定取得に動く人が少なくなかった。
やるせないのは信頼していた友人や内縁の妻の裏切り行為だ。登記が終わるやそれまでと一変し、親族一同に乗っ取られてしまうケースが後を絶たない。被害届を出そうにも、タイ人名義となっているのだからほとんど泣き寝入りに終わる。
タイの隣国ミャンマーでは、もっと手の込んだ“名義貸し”もある。それは、中国人などがミャンマー人に成り済まし、そのIDを使って土地や旅券などを取得するケースだ。一番多いパターンは、亡くなったばかりのミャンマー人の死亡届を出さないで、IDをそのまま使うというものだ。マンダレーなど中国人が多い町では、こうした形での中国人租界地が広がっている。(T)






