
米国と中国という2大国に目がクギ付けになってしまう。イランとホルムズ海峡情勢への米国の対応、そして南シナ海や周辺諸国への軍事的圧力を強める中国の動向から目が離せない。
両国の一連の動きではトランプ大統領と習近平国家主席という両首脳にも注目が集まる。いずれも「強力な指導力」と言えば聞こえはいいが、「専制君主」「独裁者」といった評が大半だ。
中国出身でエコノミストの柯隆(かりゅう)氏が自らのSNSで両者の似ている点を指摘している。柯氏は穏やかな口調ながら母国の中国に対しても厳しい分析で知られ、気流子も尊敬する識者の一人だ。
ただ、今回はトランプ、習両氏の「独裁者」としての共通点を挙げているのには違和感を抱く。つまり、両者を同列視しているわけだ。トランプ氏についてはイラン対応や貿易・関税政策など一連の言動、習氏に関しては軍首脳の粛清や国民監視、そして日本をはじめとする周辺諸国との軋轢(あつれき)を挙げている。
確かにトランプ氏の激しい言動は同盟国に対する忖度(そんたく)がないし、その予測も困難だ。が、一方で記者たちには自らの連絡先を明かしているので直接質問もできるし、実際それによるニュースも報じられている。
片や民主主義国家の指導者として、その政治手法はともかく、その都度所信を明かす「オープン」なトランプ氏。片やあくまで一党独裁の共産党のトップとして「閉ざされた」統治システム下で野望を追求する習氏。違いは明らかだろう。






