トップコラムセルフレジ万引き【上昇気流】

セルフレジ万引き【上昇気流】

 よく買い物に行くスーパーが、最近全部セルフレジに変わった。セルフレジには、買い物客が商品をバーコードでスキャンして支払うフルのタイプとレジ係がスキャンするセミのタイプがある。その店のレジは1カ所を除きフルセルフレジになった

 人手不足解消、人件費削減のためだろうが、客としては面倒だ。キュウリを2本買ったが、バーコードが付いていないので、機械の画面でバーコードなしの商品からキュウリを選び、さらにその数まで自分で入力する。中にはキュウリの本数をごまかす者も出てくるのではないかと思った

 [実際、セルフレジ導入で万引きが増えているようだ。品物を二つ重ねて機械に当てたり、バーコードに指を当てたりして加算されないようにするのだ。NHKの「クローズアップ現代」が特集していた

 静岡県で10店舗以上展開するスーパーでは、3年前にセルフレジを導入したところ、万引き件数が4倍に増加し、被害額は年間500万円に上った。万引き犯を見つけてもスキャンし忘れたなどと言い逃れされ、現行犯逮捕が難しいのだという。結局そのスーパーは、新店舗では導入しないことにした

 日本より早くセルフレジが普及した米国では、万引き被害額が年間7・4兆円にも上り、セルフレジを撤去する動きが広がっているという

 いずれにしてもセルフレジは味気ない。レジの人と会話することはあまりないが、それでもコミュニケーションがあった。人手不足は社会を荒ませる。

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