トップコラムエアロビクスブーム タイから

エアロビクスブーム タイから

 バンコクのルンピニ公園は、大きな池とヤシの木が涼しげな影を落とす自然豊かな市民憩いの場になっている。

 総面積は約60万平方メートルと代々木公園より一回り大きい。ここで最近はやっているのが野外エアロビクスで、日が傾き始める夕方6時から始まる。終わるのは9時だが、人々は都合のいい時間帯で飛び入り、飛び出しができる。いかにも自由の国タイらしい。

 エアロビクスがブレークしたのは、韓国のボーイズグループNCTのテヨンさんのタイ訪問が契機となった。昨年の年末にバンコクを訪れた際、ルンピニ公園でたまたまやっていたエアロビクスに参加。その動画が今年2月ごろにアップされると若年層のハートをわしづかみにし、SNSで瞬時に拡散され人気に火が付いた。

 元来、タイ人はズンバなどダンス系運動が好きだ。ズンバというのは、ラテン系ミュージックとダンスを融合させたダンスフィットネスだ。速いリズムと遅いリズムの曲を組み合わせたインターバルダンスで、体内脂肪の燃焼にも効果的とされる。日本人だと健康のためラジオ体操を毎日欠かさず実行している人は少なくないが、サバーイ(快適)生活を信条とするタイ人とすれば、真面目過ぎといったところか。それより体のバイオリズムと共鳴させるように音楽に合わせ運動するエアロビクスが、タイ人の嗜好(しこう)に合っているもようだ。

 ともあれ毎日、数千人が集まり続けるのだから圧巻だ。暑い国タイでごろごろして涼むのではなく、気持ちのいい汗を流してすっきりするのは健康にもいい。(T)

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