雨の後、キノコが生えているのを見掛けることが多い。だいぶ前の話になるが、道を歩いていると「キノコ採ってるんだよ……」と3歳ぐらいの女の子2人から話し掛けられた。キノコは時に危険なので「食べちゃダメだよ」と言うと、2人は黙っていた

しばらくして後ろの方から「食べてないよ」と叫ぶ声が聞こえた。当方も大声で「分かった」と回答した。どうやら2人は、親から「生えているキノコを食べてはいけない」と教わっていて、遊びでキノコを採っていたのだろう
もっとも、触れただけで危険なキノコもある。その意味では採ることにも問題はあるが、少なくとも2人は、キノコは食べるものではないことをわきまえた上で遊んでいたのに「食べちゃダメ」と言われたことが不満だったんだと解釈した
昔の話だからそれで済んだが、「よその子供に話し掛けてはならない」というのが昨今の風潮だ。「不審者と間違われるので、特別の事態でもない限り話し掛けるな」というのも、それはそれで仕方がない
その数年後、キノコの専門家らしい高齢の人物が、弟子らしき若者にキノコについてあれこれ教えている姿を見掛けたことがあった
2人とは道路ですれ違っただけなので、細かい話を聞き取ることはできなかったが、そもそもキノコの多い地域には違いないので「そんな学術的な場面もあるんだ?!」と驚いた記憶がある。このようなことを思い出すと、最近は外で遊ぶ子供が少なくなったと改めて感じる。






