トップ国際アフリカFWフォスター選手の軌跡 南アフリカ

FWフォスター選手の軌跡 南アフリカ

 南アフリカ代表が、自国開催だった2010年大会以来、16年ぶり4度目のワールドカップ(W杯)出場を果たした。1次リーグを突破したが、その後決勝トーナメントの1回戦でカナダに敗れ、大会を去った。

 予選を通じて得点を重ねたのが、エースストライカーのライル・フォスター選手だ。オーランド・パイレーツの下部組織出身で、17年には英ガーディアン紙の「世界の有望若手選手ベスト60」にノミネートされた。

1次リーグ・メキシコ-南アフリカ。前半、ボールをキープする南アフリカのライル・フォスター(中央)=6月11日、メキシコ・メキシコ市(時事)
1次リーグ・メキシコ-南アフリカ。前半、ボールをキープする南アフリカのライル・フォスター(中央)=6月11日、メキシコ・メキシコ市(時事)

 フォスター選手は23年、うつ病を患っていることを公表した。治療のため代表活動を一時離れ、W杯予選の初戦から2試合を欠場した。症状は一進一退で、クラブの支援を受けながら専門家による治療を続けたという。回復への道は決して平坦(へいたん)ではなかった。

 それでも彼はピッチに戻った。W杯予選では得点を重ね、前回のアフリカネーションズカップでも攻撃の中心として活躍。母国のW杯出場に大きく貢献した。厳しい開幕戦を経ながら、チームは初めて1次リーグを突破した。

 近年、アスリートがメンタルヘルスの問題を自ら語る機会が少しずつ増えてきた。しかし、心の不調は今なお周囲から見えにくく、理解されにくい。フォスター選手が病を隠さず向き合い、競技を続ける姿は、多くの人に勇気を与えたはずだ。(N)

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