トップコラム祝祭を脅かす不穏な数 米国から

祝祭を脅かす不穏な数 米国から

先日、米首都ワシントン中心部のナショナル・モールの芝生に、巨大な数字「8647」が描かれているのが見つかった。

「86」は米国の飲食業界などで「取り除く」「追い出す」を意味する俗語で、「47」は第47代大統領のトランプ氏を指すとみられている。政権からの退陣を求める政治的主張とも解釈できるが、大統領の暗殺を示唆しているとの指摘もある。内務省は「常軌を逸した破壊行為」だと非難し、連邦当局が捜査に乗り出した。

この不穏な数字は、単なる落書きとして片付けることはできない。トランプ氏は2024年7月、東部ペンシルベニア州バトラーの選挙集会で銃撃され、右耳を負傷した。同年9月には、南部フロリダ州のゴルフ場でライフルを所持した男が待ち伏せし、暗殺を企てたとして逮捕された。

今年4月にも、ワシントンで開かれたホワイトハウス記者会主催の夕食会の会場で男が発砲し、逮捕・起訴された。さらに先日、トランプ氏の誕生日にホワイトハウスで行われた総合格闘技大会でも、攻撃計画を企てた複数人が逮捕されるなど、近年、トランプ氏や政府要人を標的とした襲撃や暗殺未遂が相次いでいる。

ナショナル・モールでは現在、建国250周年を祝う舞台や施設の準備が進んでいる。25日から始まるイベントには全米から大勢の人々が集まる予定だ。自由と独立を祝う場所に刻まれた不穏な数字が、これ以上深刻な事件の前触れとならないことを切に願う。

(K)

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