「伝統角力 辺野古で熱戦」――。沖縄県の地元紙、沖縄タイムスの地域面にこんな見出し記事が載っていた(6月20日付)。名護市辺野古区の辺野古青年会が沖縄伝統の角力(すもう)大会を開催した。青年会と米軍キャンプ・シュワブ代表の親善試合では各5人が対戦し、青年会が4-1で勝利した。
同紙5月30日付には「辺野古の海でハーレー熱戦」との記事も。こちらは辺野古区行政委員会主催のハーレー(伝統的な競漕(きょうそう))大会で、地元住民や名護市職員、米軍関係者、沖縄防衛局職員らの約40チームが出場。職域対抗ではキャンプ・シュワブチームが2位に入った。
こんな〝日米友好〟の辺野古記事は地元紙ではレアものだ。日ごろは「反米・反辺野古基地」に染まっているが、伝統行事なので載せたのだろう。
キャンプ・シュワブは在日米軍海兵隊基地で、司令官は歴代、「辺野古区第11班」班長を務めてきた。隊員は班員として運動会や清掃行事に参加し、地元に溶け込んでいる。だから角力大会にもハーレー大会にも出場する。
太平洋側にある辺野古地域は東シナ海側の名護市中心街と違って砂浜が少なく、観光資源に恵まれない。それで町村合併(1970年)で名護市になる。以前の久志村時代に米軍基地を誘致した。元来、基地と共存してきたのだ。
女子高校生らが亡くなった反基地抗議船転覆事故から3カ月以上が経(た)つが、今なお「反基地無罪」を思わせるメディアが少なくない。沖縄報道の真贋(しんがん)を見極めたい。






